私たちはEFCは、これまで捨てられてきた備蓄期限更新時の災害用トイレを登山や災害地、途上国で有効に活用してほしいとの思いで設立しました。
環境変動やパンデミックなど、私たち一人一人では問題が大きすぎて、逡巡してしまいますが、身近なトイレという問題からなら多くの人が一歩環境改善に踏み出せると考えています。
2012年に国立障害者リハビリテーションセンター研究所の福祉機器開発室が主催する排せつ問題ワークショップに参加することで障害者の方々が日常的にもトイレに課題があり、それが災害時には大きな問題となることを痛切に感じました。
その後国立障害者リハビリテーションセンター研究所と共同で災害時に障害者の方が、どんな防災対策をすればよいのかを見つけ出すことのできる「障害者の災害対策チェックキット・自分で作る安心防災帳」を開発しました。障害者の方が災害時でも安心して被災生活ができる減災対策を障害の種別・度合に合わせてカスタマイズすることができ、ワークショップを終えると参加した皆さんが笑顔になるのが印象的で、感無量です。
私たちは、環境、福祉の分野で社会貢献運動を続けてきましたが、進めれば進めるほど、「トイレ」の重要性、必要性を感じます。いかなる時であれ、いかなる人であれば安心してトイレを使用できることは『人権』であると考えています。
EFCはこれからも社会に“良いこと”を進めていきます。
2021年3月11日
一般社団法人EFC 防災、介護、トイレのバリアフリー
代表理事 足立寛一
東日本大震災から10年を迎え、被災をされた全ての方々に改めて、お悔やみを申し上げますと共に、EFCも微力ながら復興に向け、共に進んで参りたいと思います。