携帯トイレ「ほっ!トイレ」富士山無料配布実施

The toilet is now distributed for free in Mt. Fuji.

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実績紹介

環境保全や障害者災害対策に従事、貢献するEFCは国内にとどまらず、海外でもその活躍の場を広げております。このページではEFCの活動実績をご紹介しています。

国内観光地における携帯用トイレの配布・普及

【富士山携帯トイレ普及(ほっ!トイレ)プロジェクト】

EFCは、国内の観光地の環境保全活動に貢献するため、自治体やNPOなどと協力し、携帯用トイレの無料配布、普及に努めています。
2014年からは、山梨県と提携し、山梨県管轄下にある富士登山道を利用する登山者に対し、提携企業である(株)エクセルシアより提供を受けた携帯用トイレ処理剤「ほっ!トイレ」(詳細はエクセルシアのHPをご覧ください)を無償で提供するプロジェクトを実施します。
本プロジェクトの背景として、山梨県側と静岡県側の山開き期間のずれにより、6月と7月の間の計15日間にわたり、登山者は静岡県が管轄する富士山頭頂部のトイレを利用できなくなるという事情があります。特にこの時期に登山者に携帯用トイレを配布することにより、富士山登頂付近の環境を守ることがプロジェクトの目的です。山梨県とエクセルシアでは既に正式に協定書を交わし、2014年度は富士山開山に合わせて、山梨県側から入山する登山者への配布用として、15,000回分の「ほっ!トイレ」を山梨県に提供します。

【富士山携帯トイレ普及(ほっ!トイレ)プロジェクト】活動内容事例
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【富士山トイレスポンサー制度・トイレCSR活動のサイクル図】概要
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また、このプロジェクトに、県庁、富士山登山客、協力企業が一丸となって富士山の環境を保護するサイクルに参加できる仕組みを作ってまいります。
具体的には、賛同する企業からは廃棄する予定の「ほっトイレ!」および協賛金を、個人からは協賛金を受けて、このプロジェクト実施、運営のための資材や資金に充てていきます。一方で、協力いただいた企業や個人がこのプロジェクトをCSR活動としてアピールしていけるよう、イベント開催時の展示、ポスターやWEB等を用いた広告等で 告知していけるよう後押ししていきます。

【第1回涸沢実証試験】

一方、北アルプス「涸沢」においても同様に、「ほっ!トイレ」提供による環境保全支援のプロジェクト導入の可能性を模索しています。
山小屋のトイレ問題は、し尿コストの負担増などから解決困難な問題の一つとされています。そこで、EFCは、「ほっ!トイレ」の山小屋での再利用の有効性実験を行うこととし、実験場所には日本屈指の人気山小屋と知られる北アルプス「涸沢ヒュッテ」が選ばれ、実験は2013年の紅葉シーズンの最盛期にあたる10月の三連休に行われました。
今回の実験では、「ほっ!トイレ」の薬剤『ほっ!トイレタブレット』 50回分を、混雑が予想される紅葉時期の涸沢ヒュッテにおいて、簡易テントに宿泊する登山客に使用してもらい、今後、本製品の山小屋での再利用は有効だと思うか、また、使用後に登山者の環境配慮への意識に変化はあったか等いくつかの質問について50名の方にアンケートを行い、検証しました。その結果、臭わず簡単で水を使わない本製品は、山小屋の環境下でも利用しやすい要素がそろっていることが分かりました。

【涸沢実証実験】グラフ

しかし、コスト負担の問題は残っており、そこで、私たちはこの薬剤の提供源として、企業が廃棄処分する予定のもの再利用し、山小屋にて無料で提供していくプロジェクトの実施を検討中です。さらに、山小屋、登山客、行政の三者間だけでこの問題を解決するのではなく、富士山のプロジェクト同様に、企業の社会的責任(CSR)の要素を盛り込むことで協力企業などが実質的なコストを負担し問題を解決していく再利用サイクルの構築を目指してまいります。




【第2回涸沢実証試験】

EFCでは、2013年に引き続き2回目となる北アルプス「涸沢ヒュッテ」(山口孝社長)での実証実験を紅葉シーズン始まりの9月のシルバーウィーク平成26年9月20日(土)から22日(月)にかけて行いました。

第2回目の実験は、登山客で混雑するキャンプサイト(テント場)である。トイレは少し離れた小屋まで歩いて行かねばならずキャンプサイトに居ながらにしてトイレを利用できる利便性が有効かどうかの確認が狙いであった。

As conducted in previous year, EFC again did a research on uses of the toilet in 2014. It was conducted support ed by Karasawa Hyutte from 20 to 22 in September during the season of autumns tints.



【涸沢実証実験】グラフ

【岳沢での実証実験】

2015年は、岳沢小屋から徒歩5分ほど離れたキャンプサイトで実施。これまでの実験で夜中のトイレのニーズの声があがっていたこともあり、人を付けず無人設置とした。



【乗鞍プロジェクト】

乗鞍高原は、飛騨山脈南部東側に位置する高原。日本で唯一3,000m以上の地点である畳平までバスで行ける乗鞍岳の長野県側の登山道の入口になっている。スキー場も有名であり、観光の名所となっている。
のりくら観光協会では、夏期には水芭蕉トレッキング、冬期にはスノーシューを観光の目玉とし利用客は年々増加している。特に冬期は環境省の設置したトイレも稼働しておらず、雪解け後に放置をされた排泄物がしばしば発見をされている。利用客からトイレを増設してほしいとの要望が多くあった。
当社では、のりくら観光協会と協働して2015年の1月より、ほっ!トイレを観光案内所やご協力頂いた宿泊施設で『ほっ!トイレ』を設置し、ほっ!トイレを使用するための仮設トイレを試験設置した。当初は、国立公園外の野外音楽堂横に設置し、その後長野県環境課の許可を頂き、国立公園内での一ノ瀬の水芭蕉のトレッキングコース内に仮設トイレを設置した。また、のりくら観光協会での目玉行事である『バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバル In Japan 2015』でもほっ!トイレ形式の仮設トイレを設置し、好評を博した。

状況: 仮設トイレ内に処理後便袋の回収箱を設け、持参したほっ!トイレを使用して頂く。仮設トイレ内には持参しなかった方も使用できるようほっ!トイレの販売も行っている。





海外の地震多発地域における携帯用トイレの配布・普及・製造支援(トルコ)

近年、イラン、インドネシア含む環太平洋地域、トルコ、ハイチ、中国四川省、チリなど、様々な地域で大規模な地震が立て続けに起こっており、建物の倒壊や津波等により多数の死者が出るとともに地震発生後のライフラインの停滞や物資の不足による困難などがその都度問題になっています。地震対策先進国である日本の政府機関や非政府機関は、これら地域に対し、医療や食糧物資の緊急救援、インフラや道路整備などの復興支援などを行ってきました。しかし、トイレや排せつの問題については、緊急時や復興時におざなりにされやすく、効果的な支援がこれまで手薄となっていました。
 そこで、EFCでは海外の地震多発地域に対し、携帯用トイレを配布、普及するのみならず、製造支援まで行うプロジェクトの実施を計画しています。2013年には、本プロジェクトの最初の対象地域として、まず、トルコ共和国での現地調査を開始しました。
 トルコ共和国は1999年、2011年に大規模な地震被害に見舞われ、今後、最大都市であるイスタンブールで大地震が起こる可能性が危惧されています。EFCは、2013年7月にトルコを訪問し、AFAD(トルコ危機管理庁)や民間のレスキューチーム組織との意見交換や聞き取り調査を行いました。その結果、イスタンブールなど大都市では、地震発生後、ライフラインの停滞からトイレと排泄の問題が大きな問題となることが認識されているものの、現状では何の対策もなされていないことが確認されました。一方で、この分野に対する日本など先進国からの支援や技術移転は、ほとんど確認されていません。
 EFCでは、今後、AFADや民間レスキューチームと連携し、災害対策として、エクセルシア製造の携帯用トイレ「ほっ!トイレ」などの配布、普及を行うことを計画しています。配布にあたっては、国内観光地での携帯用トイレ配布活動同様の再利用循環モデルを採用し、廃棄される予定の携帯用トイレの備蓄品を提携企業から回収し、無料で現地に供与することを予定しています。さらに、より恒常的な支援として、このような携帯トイレの製造、販売をトルコ人が独自で行っていけるよう、組織強化、啓蒙活動、人員育成、製造技術指導を行う活動も視野にいれています。そのために、現在は、AFADなど現地の関連機関との連携強化、事業の長期運営のためのドナーおよびスポンサーの募集行っている段階です。





海外の観光地における携帯用トイレの配布・普及(モンゴル)

モンゴルでは、観光産業の振興を目指しているもののトイレインフラの脆弱さが日本を含めた先進国外国人観光客の拡大を阻害している要因となっています。またウランバートル市近郊に居住する地方から移住者(60万人とも推定される)のトイレも脆弱であり、主に飲料水として使用する地下水への影響が懸念されています。
EFCでは、日本企業が備蓄している「ほっ!トイレ」の再利用を通じて、これらの問題の解決を目指していきます。
また一方、モンゴルではゴビ砂漠の侵食の問題があり、これを解決するための手段として植林を行っていますが、ほっ!トイレで処理した後の物質がこの植林の保水性の基礎材として使用できるか可能性が高く、近々にフィールドでの実証試験に取り組むべく、積極的に活動しています。




国立障害者リハビリテーションセンターへの協力 -障害者の排泄問題についての研究と対策-

障害者の排泄問題は、健常者が想像する以上に様々困難な課題を抱えており、それをサポートする設備や技術、社会システムが不十分であるのが現状です。特に上下水道や電気、ガスなどのインフラがストップする災害時においては、障害者の排泄問題は大きな困難に直面することが予想されます。
 国立障害者リハビリテーションセンター研究所(国リハ研)では、2011年度から障害者の排泄に関するニーズを抽出し、その解決策を提案することを目的として、排泄問題ワークショップを開催してきました。本ワークショップは、障害当事者、医療専門職、企業開発者、研究者といった様々な立場の参加者が直接意見を交わし、合意を形成することに主眼を置いており、新たな解決法の模索や新たな福祉機器の開発につなげることを目指しています。
EFCの代表理事である足立寛一は、2012年より本ワークショップに参加し、(株)エクセルシアを経営する企業家の立場から、様々な意見を提示しました。EFCとしては、今後も本ワークショップへの積極的参加を行い、携帯用トイレの使用という障害者の排泄問題に対する一つの解決策を提示していくとともに、国リハ研が目指しているより有用な福祉機器の開発 への助言等も行っていきます。